【鬼滅の刃】鬼の過去が切なくて泣ける!元人間だった頃の悲しい過去シーンランキングベスト5

鬼滅の刃は主人公である炭治郎が、鬼にされてしまった妹の「禰豆子」を助けるため、また鬼の始祖「鬼舞辻無惨」を倒すため『鬼殺隊』となり鬼退治をしていくストーリー。

鬼滅の刃に出てくる鬼は立ち位置としては『悪』ですが、完全なる『悪』ではない単なる『人を喰うだけの憎くて恐ろしい鬼』というわけではありません

鬼は元々人間で、悲しくて切ない過去を持っている鬼も多いです。

今回は元人間だった鬼の切ない過去を独断で切ない順にランキングで紹介していきます。

【鬼滅の刃】鬼の泣ける切ない過去ランキング

それでは早速鬼の人間だった頃の過去シーンを振り返りながら、どこが悲しくて切なかったのかランキング順に見ていきましょう。

※以下アニメ、漫画のネタバレを含む内容となっていますので閲覧する際はご注意ください。

5位:「響凱」最後の最後で認められた…


かつては鬼舞辻直属の配下である十二鬼月だった鬼で、身体に鼓を生やしている“鼓屋敷”の主

人間だった時に小説『里見八犬伝』を好んで読んでおり、自身でも伝奇小説を書いていました。しかし彼は周囲から評価されず、日の目を浴びることはありませんでした


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第4巻

鬼にされた後も文筆家として続けますが、読んだ知人に作品を酷評され書いた原稿を踏みつけられ、趣味の鼓のこともバカにされ怒りの限界を超えた響凱は文句を言った男を血気術で殺してしまうのです

そして、その後も下弦の陸として鬼舞辻無惨に期待されるも、人間を多量に食べられなくなり地位を剥奪されてしまいます。

とても努力家で向上心がある鬼ですが、その努力がなかなか結果に繋がらない上にバカにされたり失望させられているところを見るととても切ないですよね。


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第4巻

最後炭治郎に斬られた際、「君の血気術はすごかった」と言われて涙を流していた響凱

たった一人でも最後の最後で認めてくれる人がいたことが彼の報いになっていればといいことを願うばかりです。

4位:『黒死牟』縁壱、お前になりたかったのだ


鬼の中の精鋭である十二鬼月の上弦の壱の『黒死牟』

鬼として400年以上生きており、他の上弦の鬼と比べても別格の力をもつ実力者です。

黒死牟は、人間時代鬼殺隊に所属した剣士でした。

黒死牟の人間時代の名は「継国 巌勝(つぎくにみちかつ)」。弟は「継国 縁壱(つぎくによりいち)」と言います。


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第20巻

双子の弟の縁壱は、生まれた当初から顔に痣があり不吉とされ、殺されそうになりますが、母親が10歳になったらお寺に出家させることを条件に生きることを許されます。

素直で心優しい弟の縁壱は、7歳まで母親から離れることができず、話すこともしませんでした。

7歳まで母親にしがみつき、言葉を発しない縁壱を不憫に思った兄の巌勝は何かと弟を気遣い、笛を作ってあげたり差し入れをしてあげます。


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第20巻

今まで微笑むことさえもしなかった縁壱ですが、ある時竹刀の扱いを簡単に教えるとあっという間に大人に有効打を放ち失神させてしまいます。

素晴らしい身体能力をもった縁壱を見て巌勝は劣等感を抱き、嫉妬心を燃やすことになります

どんなに修行をしても縁壱には追いつけずに落ち込む中現れたのは無惨です。


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第20巻

自分を追い詰めた全集中の呼吸を手に入れた武士を鬼にしたかった無惨は、永遠の命と弟を越える鬼の強さを与えることを条件に、鬼にならないかと持ちかけます。

弟への憧れと嫉妬心に心が歪んでしまった巌勝は家族も何もかもを捨てて無惨の血をもらい、鬼となりました。

鬼化して60年ほど経った日の夜、80歳を超えた縁壱と再会。しかし結果は黒死牟の惨敗

全てを捨ててまで鬼となったにもかかわらず老いた縁壱に勝つことができなかったのです


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第20巻

そして縁壱は黒死牟との戦闘中、老衰で死亡。こうして継国兄弟の戦いは、縁壱の勝ち逃げという形で幕を降ろします


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第20巻

400年以上に及ぶ黒死牟の苦悩や辛さは、敵側でありながらも同情してしまいますよね。

3位:『累』本当の家族の絆が恋しい…

那田蜘蛛山での戦いで登場した十二鬼月の一人であり、下弦の伍の『累』

炭治郎が初めて遭遇した十二鬼月であり、”家族の絆”を大事にし、家族の役割についてとても強い思いを抱いていた鬼です。


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第5巻

累は人間だった頃、身体が弱く歩くだけでも苦しくなってしまう子で普通の子どもに憧れていました。

ある時、同じように子どもの頃病弱だった鬼舞辻無惨が現れ、同情した鬼舞辻無惨によって鬼にされてしまいます。

人を食べる鬼となってしまった累(息子)を見かねた両親は絶望し心中を図ります。

そんな折、自分の命を奪おうとしている父親と泣いている母親に怒りを覚えた累は逆に両親を殺してしまいます


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第5巻

しかしそののちに、両親は人を殺してしまった罪を一緒に背負って死のうとしていたことを知り、本物の家族の絆を自分で斬ってしまったと嘆きます

「ごめんなさい」と幼い子どものように泣く累の姿はすごく印象的で切なかったですよね。

自分で切った本物の家族の絆を求めて、偽りの絆を増やしても「虚しさが止まらない」という累の言葉からは後悔の気持ちが強く表現されていました。

たくさんの犠牲者が出たことは悲しい事実ですが、最後の最後で両親のいる世界に行くことができ、謝ることができたのでよかったですね。

2位:『妓夫太郎と堕姫』自慢の妹を殺され人生が一変…

遊郭編で登場予定の上限の陸『妓夫太郎(ぎゅうたろう)と堕姫(だき)』の兄妹

もともと血の繋がった兄妹であり、2人で鬼になりました。

鬼化してからも兄妹の絆は強く、片方の首が斬れただけでは死なないのが特徴です。

人間だった頃兄の妓夫太郎は、遊郭の最下層の家庭に生まれます。


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第11巻

生まれた時から貧困に苦しみ、お腹がすいたらねずみや虫を食べつなぐ生活。

また、容姿にも恵まれなかったため、美貌が価値基準である遊郭では化け物のように扱われながら生活します。

周りからいじめられていたため、恵まれている人間を恨み妬むようになり、「奪われる前に奪い、取り立てる」などと性格もかなり歪んでいました。


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第11巻

そんな中妹の梅(堕姫の人間の頃の名前)がうまれ、妓夫太郎の生活は一変します。

梅は非常に美しく周囲から評判だったため妓夫太郎は妹を誇りに思い、次第に自身の劣等感も取り除かれていきました

しかし、梅が13歳になった頃、遊郭で働いていた際客の侍の目玉を突いて失明させてしまい、その報復として梅は縛り上げられ生きたまま焼かれてしまったのです

瀕死の梅を背負って歩く妓夫太郎の前に十二鬼月の童磨が現れ、鬼へ勧誘。

2人は鬼となり、堕姫はおよそ10年ごとに顔や年齢や店を変え、遊女を続けます。

宇随天元の3人の嫁を救出するために激闘を繰り広げた末、妓夫太郎の首はを炭治郎が、堕姫の首を善逸・伊之助が切断し最期の時が迫る中、口喧嘩をしながら塵となっていく妓夫太郎と堕姫。


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第11巻

しかしお互い真逆な気持ちを感情を吐き出していて見ていられなくなった炭治郎に口を閉ざされます。


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第11巻

最後の堕姫の「ずっと一緒にいる」という言葉から最後までお互いを想う気持ち、兄妹の深い絆が感じられました

1位:『猗窩座』婚約者と師匠を殺され…

猗窩座は十二鬼月の上弦ノ参に位置され、劇場版無限列車編では炎柱・煉獄杏寿郎を倒し、無限城では炭治郎や水柱の富岡義勇をも窮地にまで追いやった非常に強い鬼です。

猗窩座は人間の頃狛治(はくじ)という名前で病弱な父親と2人で暮らし、父親に栄養のあるものや薬を与えるためスリなどの犯罪行為を繰り返していました。

しかし狛治の父は何度も犯罪行為を繰り返し捕まってしまう狛治を見かねて「真っ当に生きろ。迷惑をかけて申し訳なかった」と遺言を残し首を吊ってしまいます。

父を亡くし自暴自棄になり暴力行為を繰り返していた狛治の前に現れた猗窩座の師範『慶蔵』です。

慶蔵の道場の門下生となり、そこで出会ったのが慶蔵の愛娘の『恋雪』。

病弱だった恋雪の看病を猗窩座は不満一つ言わずにこなしていました。


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第18巻

三年経ったある日、慶蔵から道場を継いでほしい、恋雪からは夫婦になってほしいと言われ命を懸けて守ると誓ったのです

幸せの絶頂にいた狛治でしたが、またまた最悪な悲しい事件が狛治を襲います。

慶蔵がもらい受けた立派な道場をうらやましく腹立たしく思った隣の道場の人間が慶蔵の井戸に毒を入れて慶蔵と恋雪を毒殺してしまったのです。


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第18巻

命を懸けて守るといった2人を自分のいない間に殺され怒り狂った狛治は合計67人もの人間をあっという間に撲殺してしまいました。

父の遺言通り真っ当に生きようと決意した矢先に守ろうと決めた2人を殺されてしまうなんて辛すぎます

そして鬼舞辻無惨によって鬼となった猗窩座は人間だった頃の記憶をなくし、百年以上も戦いに明け暮れます。

大切な人を守るために強くなろう”といった人間の時の気持ちをすっかり忘れて戦い続ける猗窩座を見ると悲しくなりますね

また猗窩座は煉獄杏治郎や強いものを鬼に勧誘していましたが、弱いと誰も守れないという思いが心にあったのかもしれません


©吾峠呼世晴/集英社 コミック第18巻

猗窩座の最期、幻覚の中に現れた父、慶蔵、恋雪によって人間の頃の記憶を取り戻しそうになりますが鬼舞辻無惨に鬼に戻されそうになります。

しかし、恋雪に「狛治さんありがとう もう十分です」と言われ最終的には人間だった頃の記憶を取り戻し、塵となり消えていきました

ちなみに猗窩座の技の名前は花火の名前になっているようで、術式展開は恋雪の髪飾りとなっています。

人間の頃の記憶をなくしていますが、技として人間の頃の思い出が出てきているのもまた切ないですね。

劇場版では煉獄杏寿郎を倒した悪党であり、憎い気持ちしかありませんでしたが、人間だった頃の猗窩座の辛い過去を知ったあとは同情せずにはいられませんよね。

鬼滅の刃:人間だった頃切なくて悲しい過去をもつ鬼ランキング|まとめ

今回は鬼滅の刃に登場する鬼の過去を悲しくて切ない順にランキングしました。

どの鬼も自らが鬼になりたくてなったわけではなく、やむを得ない事情を抱えている鬼がほとんどでした。

人間時代の心残りや執念が大きかった人間ほど、鬼になったときに爆発的な強さを発揮しているということがわかりました。

『鬼=悪』と固執しがちですが、鬼滅の刃の鬼の過去(人間だった頃)を知ってしまった我々は憎みたくても憎みきれないですね。

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